いつか来てみたい!と想い続けていたヴェネツィアへついに上陸。
霞がかった朝。憂鬱な島の雰囲気に似合います。
ダルトーン(鈍い色合い)の煉瓦色、グリーン、ベージュ…
独特な色が街を彩ります。
迷路のような水路をゆったりとゴンドラが進む。
私も憧れのゴンドラに乗りました。
吉行淳之介の小説で、「ゴンドラは運河の上を進む棺のようなものだ」
というような記述があったのですが、まさにそんな気分。
昔は派手な色も結構あったそうですが、
景観にあわせて黒一色に統一されたゴンドラ。
モーターボートのように激しくなく、
オール一本で漕がれるゴンドラは、ゆらゆらと三途の川を渡って、
気持ちよく彼の世へ行けるんじゃないかなと錯覚させてくれる心地よさでした。
船の内装カラーは様々ですが、奥がソファ席、
サイドににピアノの椅子のようなチェアがあり、先頭にもひとり座れ、
合計6人は乗れるような仕様になっていました。
そしてランチはアドリア海のイカスミパスタ。盛り方がかなり雑(笑)
むこうではイカのことをseppia(セッピア)という。
黒い墨シュパーっと吐くからかな? なんかカワイイ。
イカも肉厚で日本で食べたことのあるイカ墨パスタとは、ワケが違う!
ワイルドながらとても美味しかった!
午後にはだんだん晴れてきました。
サン・マルコ寺院も黄金の光を浴びて。
9世紀から建築が開始され、時代とともに様々な様式が加わり、
ロマネスク、ビザンチン、ゴシックと複雑に絡みあうデザインは
ある意味唯一無二の存在感。
屋内もとても、円みのある光に包まれてとても落ち着く空間でした。
ちなみにヴェネツィアのシンボルは「ライオン」。
私は占星術的にはアセンダント(生まれながらの資質のようなもの)
が獅子座にあるのと、(ちょっと古いけど)動物占いではライオンだったり、
なんだか獅子モチーフに惹かれる傾向があります。
(よく獅子のストールしてるとびっくりされますが 笑)
で、なぜ獅子がヴェネツィアのシンボルなのか?
調べてみたところ、このサン・マルコ(ヴェネツィアの守護聖人 聖マルコ)さんを
象徴として描いたものが獅子だったそうで。
獅子に羽根が生えた姿…それをヴェネツィアでみつけたら、
それはサン・マルコが見守ってくれている、と思ったら良いみたい。
街中にも退廃的な雰囲気のある店々が。
お目当てだったマスケラ(仮面)のカデルソルというお店へ。
仮面職人?のおじいさんがひとりでやっていて、
昼間は休憩中で入れなかったので再度訪問。
ヴェネツィアン・カーニバルで使われるマント、グローブなどの衣装も揃います。
手作りで美しい仮面がズラリと揃っており、どれを連れて帰ろうかかなり迷った。。
迷いに迷って選んだのはこのコ。
多分犬です(笑)
店主のおじいさんに「Dog?」とちょっと笑われていたような気が…(笑)
何はともあれ、すてきなお土産ができました♪