YSL「LE VESTIAIRE DES PARFUME」シリーズの魅力

ずっと気になっていた、YSLのLE VESTIAIRE DES PARFUMEを試香しました!

タキシード、トレンチ、サハリエンヌ、ギャバン、カフタンの5つのYSLのクチュールの美学を香りに落とし込んだスタイルのあるフレグランス。
どれも品格を感じる美しい香りです。

TUXEDO

5つの中でもとくに魅了されたのはこの香り。キレとダンディズムを感じるスモーキーなパチュリ、ピンクペッパーから絶妙なアンバーに移り変わります。

YSLの「女性が素肌にタキシードを纏うビジュアル」を彷彿とさせる二面性のある官能性に…ドキリ。2〜3日経っても試香紙から消えないアンバーのマットな甘みが特徴的な香り。

ちなみにムッシュ・サンローランは、生涯に230種以上ものタキシードを制作しており、彼を語るうえで切り離すことのできない代表的なスタイルなのです。

TRENCH

品のあるエレガントなフローラル・アイリスにフィーチャーした香り。

単なるアイリスではなく、まさにトレンチコートのような硬質で気品を感じる仕立てにしあげているのがYSLらしさだなと納得。

矛盾が大好きなサンローランはイヴニングの上にトレンチを羽織ることを推奨していたとか。かすかに感じるフィグやタンジェリン、ネロリがコートの裏地のようにアクセントとなり、遊び心のあるサンローランらしいコントラストも感じさせてくれます。

SAHARIENNE

「手なずけることのできない自由」がテーマのシトラスフローラル。

きらびやかな太陽と黄金の肌、きらめく汗を彷彿とさせる解放的な香り。

今すぐ都会の喧騒を抜け出して冒険にでかけたくなるような、柑橘なのになんともいえない悩ましさを感じます。多面性を持つネロリという花の、新しい一面を垣間見せてくれる夏に纏いたいフレグランス。

 

CABAN

キャバンとは「ピーコート」を表すフランス語。

正統派で質の良いウールの軽やかな空気を含む暖かさで、身を包まれるような真冬につけたい香り。

金木犀とトンカビーンズのあたたかな甘みが、やさしい気持ちにさせてくれます。

 

CAFTAN

ムッシュが愛したエキゾチシズムを香りで体現した作品。

ベンゾインの樹脂がまるで目の前に転がっているかのような、ミステリアスなマラケシュの情景を思い起こさせます。どこかココナッツのような甘くふんわりしたスティラックスやオリバナムのスイートノートが、ゆったりと身をつつむカフタンのようにしなやかな包容力を感じる特別な香り。

 

このイヴ・サンローランのル ヴェスティエール デ パルファムシリーズは現在、池袋西武と銀座シックス、WEBのみで限定発売中。

他にはない美学を感じたい方はぜひ店舗を訪れてみては…?

 

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