フレグランス ラヴァー秘密の会合レポート(1)

先日、関東のフレグランス ラヴァー(通称、香水沼!)のみなさまとの秘密の会合に参加させていただきました。

 

日本未発売品、とても高価で貴重な香水、珍しいコンセプトのフレグランスなど様々なものを試香させていただきましたので、ここに忘備録を…!

 

目次

松ぼっくりの香水?!

一番の驚愕香水はこれ。

イタリアのブランド「Pino Silvestre」。

なんと松ぼっくりのフレグランス!清々しい針葉樹林の香り。見た目まで松ぼっくり…笑

 

Top : Bergamot, Lavender, Lemon

Middle : Geranium, Pine, Clary Sage

Base : Cedarwood, Moss, Musk, Amber

 

こちらの香水を紹介してくださった方はなんと長野からこの回に参加されていて、ご近所で松ぼっくりをリアルに採取して松ぼっくりジャムを作ってきてくださいました!(初めて食べました!)

たしかに松ぼっくり香水と近い味…!昔針葉樹林からとれた蜂蜜を食べたときの風味に近かったかも。

 

1000回以上の試作品がつくられた特別な香り

こちらは、ジャンパトゥ「1000(ミル)」の本物と偽物?! です。

「1000」は、予算は気にせず贅沢な香水を創造してくれと調香師が依頼を受けつくられた貴族的な香り。

1000回以上の試作品を作り、金木犀やジャスミン、チュベローズなど高価な香料を調合し、3年の月日をかけ生み出された優雅な逸品なのです。

なので、本物と偽物の香りの歴然の違いにびっくり…。

本物はジャスミン、イランイラン、ローズなどの天然香料の濃厚なハーモニーが天鵞絨のようなのですが、偽物は合成ベチバーのような線の細い香りが…?!

ある種、かなり貴重な体験をさせていただきました。

 

煌めく「宇宙」の香り

こちらは、エタリーブルオランジェ「エクスペリメンタム クルーシス」

“光と重力を超えて…いざ開かん!”

というすごいサブタイトルを持つ香り。

 

このテーマのことを全く知らなかったのですが、たしかにとろみのあるスペーシーな香りがするなぁと試香させていただいたときに感じていました、すごい!

 

「もしも林檎の代わりに、芳しい薔薇がニュートンの頭上に落ちていたら、革新的な香りの法則が生まれていたかも?薔薇が林檎を支配し、愛が重力を従える世界。」

すごい仮定から想起された香り。フルーティ+クミン+フローラルという結構危うい組み合わせを、バランスよく作っているのが流石と感じました。

 

タブーに挑む、禁断の香り

エタリーヴル ドランジュ 「スクレシオン マニフィック」

伝統やタブーに果敢に挑んだシリーズ。

 

“すばらしい分泌物”血、汗、精子を表現したそうで…挑みすぎです 笑 香りは意外にもサイボーグ的な印象。

グリーン感・メタリック感の強いアイリスがキー。画面の向こうの性、みたいなイメージでした。

チベット仏教院の静かなゆらめき

 

こちらはメゾンフレグランスをマニアックに紹介するWEBサイト「メゾフレ」主催のたなたろさんにお裾わけしていただいたラルチザンパフューム「ゾンカ」

ブータンのチベット仏教院をイメージしたこの香り。

 

去年ちょうど北インドのチベット仏教の聖地に行きましたが、静かで穏やかで雲の上のゆらめきを感じる、あの雰囲気を想い出す。乾いたイリスや良くベチバーが効いています。

 

また、嗅ぎたては不思議なことにトルコのお酒ラクの匂いにそっくりなんです。度数の高そうな、白濁したアニス(八角)で香りづけされたお酒。

この香り、ドライでカラカラしているのに、日差しの強い太陽に照らされて僧侶の衣が厳かにお香の良い匂いに変わってくる…そんな不思議な魅力を持っています。

 

 

まだまだ色々素敵な香りがありましたので、

ゆっくりと更新して行きたいと思います^^

 

お会いできたみなさま、刺激的な時間をありがとうございました!!

 

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