ヴェネツィアに行ったら必ずここは訪れねば!と下調べして行ったのがここ。
まるで教会のような香水店!
ヴェネツィアで2013年にできたばかりの「THE MARCHANT OF VENICE」(ヴェニスの商人)という名のフレグランス ブティックへ。
美しすぎる店内は、旧サン・ファンティン薬局だったところを改装したそう。
昔の薬棚をそのまま使用したディスプレイ、とても美しい。
なんだか、香りの守り神がたくさん居るよう。
香水のルーツはフランスのグラースなど諸説ありますが、
初めてアルコールと香料を混ぜて現在のような香水を創り始めたのはイタリアのヴェネツィアだという説もあります。
15?16世紀に巨大な航路を築き、世界と交易をして栄えた「アドリア海の女王」といわれるヴェネツィアには、アラブで発明された蒸留技術によってできたアルコールと、オリエントを通じてアジアから運ばれるスパイスや香料が集まりました。ここから香水が生まれたのです。
イタリアで発達した香水の調香は、メディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスがフランスのアンリ2世と結婚した折に、調香師、香料、処方などを携えて行き、フランスの香水産業隆盛に大きく寄与したことはよく知られています。
イタリアのヴェネツィアにある唯一の香水メーカー”モノテーム“を創っているMAVIVE社。オフィスや工場は工業団地にありますが、この会社のファミリーは、代々ヴェネツィアの島に住み、ここからオフィスに通っているそうで。
2013年秋、MAVIVE社社長のVIDAL氏は、ヴェネツィアのPalazzo Mocenigo美術館の中に 香水の展示を加えるプロジェクトに参画。小規模な展示ながらヴェネツィアにおける香水の歴史を見ることができます。
同時にこの“Merchant of Venice”というブランドも創られ、ミュージアムやサンマルコ広場の近くの直営ショップで販売されています。
(フォルテサイトより)http://www.forte-tyo.co.jp/talk/talk11.html
赤いボトルは、ヴェネツィアの旗の色がテーマなのでしょうか?
印象的な鮮やかな赤が特徴的。
この他にもムラーノガラスのような、
各香りのイメージごとに違ったデザインのボトルが用意されており、
目にも楽しいブティックです。
私が購入したのはムラーノコレクションの「MANDARIN CARNIVAL」。
イタリアンマンダリン、タマリンド、ヴェルベッド ピーチ、アクアティックローズ、ムスク…という柑橘を基調にしたほんのり海のようなゆったり感のあるイメージの香り。
ヴェネツィアの中でも深い青い海、空などを想起させ、
楽しい気分で元気づけてくれるようなリラックス&フレッシュなイメージ。
こちらはGabriele D’Annunzioという
イアリアの作家の物語をテーマにした限定コレクション。
それぞれ著作のタイトルがついているようでした。
グリーンのフラスコ型のボトルのものがとくに良くて、
草いきれのようなグリーンフレッシュな香りの中に、
なんともいえない色気がほんのり効いていて、日本にはなさそうな香りだなあと感じました。
どんな物語を描く作家なのか…日本でも読めるのなら読んでみたいな。
WEBサイトも素敵なので、ぜひ雰囲気だけでも味わってみてくださいね♪
「THE MARCHANT OF VENICE」