GUCCI「BLOOM」のお話です。
現デザイナー アレッサンドロ・ミケーレのクリエイションが私は大好きです!
奇抜なデザインが素敵と評価されがちですが、
彼は実は以前からGUCCIのデザイナーチームにいた方で、
温故知新的に伝統的なGUCICIのモチーフを
愛を込めて現代版アレンジしているのも特徴のひとつ。
今月発売になったばかりの香水GUCCI「BLOOM」にも、
そのエレガントさと現代的な華やかさが存分に表現されています。
お洋服でも咲き乱れる庭園のような綺麗な色づかいの「BLOOM」コレクションがあるのですが、香りはこんなイメージだそう。
エデンの園のような美しい庭園…
ジャスミン サンバック、チュベロースの清潔なホワイトフローラルとムスクからスタートし、香水には世界初配合となるラングーンクリーパーという花がキーポイントに。
南インド原産の蔓性植物で、開花すると白から淡いピンク、そしてレッドへと色が変化するパウダリーな甘さを持つ花だそうです。
それらが、トップ、ミドル、ラストという経時変化による変化によるピラミッド構造ではなく、いっせいに咲き誇るように香り、どこまでもエレガントでやさしい花々に囲まれる至福の香りです*
甘くてキュートすぎる「ピンク」な香りってあまり好きじゃないのですが、この香りは「大人のための品のあるロマンティックさ」がとても魅力的。
奇をてらわないのに、いままでのホワイトフローラルとはどこか確実に違う…
その差を天才調香師アルベルト・モリヤスのクリエイションから感じます。
アルベルト・モリヤスは、「空想の庭園をイメージしてこのフレグランスを創り始めました。」と言っています。
何よりも大切にしたのは、その庭園の中で「グリーン調の香り」がしっかりと感じられること。私たちが目指したものは、単なる香水の香りではないのです…と公式サイトでもお話されています。
ほのかな淡いグリーン、包み込むようなヴィンテージパウダーピンク、やわらかなアイボリー…
そんな色たちが目蓋の裏に浮かぶような、どこまでも優しい香りです。